消防後援会費の集金に行き次のようなことを言われて困った班長さんもいると思います。「毎年、消防後援会費を払っていますが、消防署と消防団は何が違うの?」、「消防署が家の前にあるので消防団は必要ありません。」と考える方もいらっしゃいます。このような疑問に対してお答えします。
火事が起きたときや川が氾濫しそうなとき、崖が崩れそうになったとき・・・・私たちの先頭に立ち、災害から佐倉市を守る人たちがいます。それが「佐倉市消防団」です。つまり消防団は地域の住民を守るために必要不可欠な組織です。消防団の歴史は古く、江戸時代、八代将軍吉宗が、江戸南町奉行の大岡越前守に命じ、町火消「いろは四八組」を設置させたことが今日の消防団の前身であるといわれています。
現在、消防機関には、消防本部・消防署と消防団とがあります。消防本部・消防署は「常備消防」と呼ばれ、消防職員が不意の事態に備えて常に待機しています。災害が発生した場合には現場に急行し、消火活動、救急救助活動、予防活動を行います。一方、消防団は「非常備消防」と呼ばれ、団員の多くは、会社員や自営業、農業など、普段はそれぞれの仕事を持っています。しかし災害発生時には消防団員として市民の生命・身体及び財産を保護するとともに、災害による被害を軽減するという重要な任務に従事します。
具体的に火災発生時においては、消防署員が消火活動と救急救助活動を担当するのに対して、消防団員は水利確保、交通整理、避難誘導、消火後の現場監視を主に担当します。風水害発生時においては消防団員は排水作業、地域巡回であり、大規模地震発生時においては救助活動が主な活動です。
●令和4年度佐倉市消防団の活動レポート